42歳、無職だ。
40歳のとき、3,000万円という身の丈に合わないお金を手にしてしまった。
たいしたスキルも、人脈も、経験もないのに
「これ、1人でやっていけるんじゃね?」
と盛大に勘違いし、11年間勤めた会社を飛び出した。
結果、無職である。
サラリーマンを辞めて4ヶ月。
現在の収入は、失業保険が月190,000円。
妻がパチンコ屋さんで稼いできてくれる100,000円。
それに子供手当の60,000円。
数字にすると、なかなか心細い。
僕の投資人生は、とにかくアップダウンが激しい。
そのたびに心が削られ、夜中に目が覚め、慢性的な睡眠不足。
たぶん寿命も削れている。
投資を始めたのは2020年4月、コロナショックの頃。
YouTubeで勉強した気になり、妻に頼み込んで工面した600万円を
全額レバレッジ、ナスダック100へフルベット。レバナス系投資インフルエンサー風丸氏に感化された状況である。
今思えば、正気ではない。
年末にはバフェット太郎さんの動画に感化され、
ビットコインやら何やらを200万円分購入。
これが、僕の壮絶な投資人生の始まりだった。
2020年時点で、資産のすべて1,000万円を全額投資。
その後5年間で、さらに1,000万円ほど積み立てた。
世帯年収700万円・家族5人としては、
なかなかの貯蓄率だと当時の僕はドヤ顔で思っていた。
もちろん、妻の協力がなければ無理だった。
2021年、コロナバブル真っ只中。
資産はあれよあれよと増え、2,500万円に。
調子に乗るには十分な数字である。
2022年、利上げショック。
資産は1,000万円まで激減。
元本割れだ。
このとき、薄い味噌汁をすすりながら
「やっちまったなぁ…」
と、妻と2人で遠い目をした。
あの味は、今でも忘れられない。
そして2023年。
なぜか始まった意味不明のバブルは、気づけば2025年まで続いた。
資産は一気に膨れ上がり、6,000万円に到達。
気分は投資の神様、ウォーレン・バフェット。
なお、ウォーレン・バフェットのことはよく知らない。
が、気持ちだけは世界一の投資家だった。
「このまま1億いくな」
そう思った勘違いは、夜明けとともに終わる。
トランプ大統領の一言から始まり、
気づけば4ヶ月で資産は1,500万円減少。
バブルだとは薄々感じていたが、
僕がぐっすり眠れる日は、いつ来るのだろうか。
毎日MoneyForwardを開いては
「リスクを落とそう」
と決心し、やめ、また決心してやめる。
このループがもう何年も続いている。
昨日、壮大に減りゆくマネーフォワードの資産の画面を見せて
「ちょっと怖いから、リスク落とそうと思う」
と伝えた。
妻の返答は、
「まだまだ行けるっしょ」。
投資のことはほぼ無知。
すべて僕任せ。
責任がないというのは、なんと心強いことだろう。
今日の夜こそ、ハイリスク商品を整理しようと思う。
でも、おそらくできない。
先週末の金と銀の暴落。
僕は金銀には投資していない。
なのに最近のリターンを見ると、
「今からでもいけるんじゃ…」
と、浮気心が顔を出す。
そうやって5年間、
浮気したい気持ちだけを抱えたまま、生きてきた。
正直に言う。
毎日毎日、明日が怖い。

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